第2回ママサカカップ大会レポート 山梨の女子サッカー普及へ幅広い年代の選手たちが華麗なプレーを披露

50歳以上のプレーヤーがゴールを決めれば2得点の特別ルールも

 5月9日、鳴沢村にあるフジビレッジにて「FCふじざくらpresents 第2回ママサカカップ Supported by 山梨ダイハツ販売株式会社」が行われた。

 この大会は、山梨県内の女子サッカーの普及ならびに振興を目的に昨年からスタート。そして今年からは山梨ダイハツ販売株式会社が企業パートナーとしてサポートする。山梨ダイハツは、これまでも“らしく、ともに、軽やかに「Light you up」”をスローガンに高校女子サッカーを応援。この活動の裾野を広め、より地域社会への貢献を目指し、子どもから大人まで全世代の女子サッカーを応援したいという思いから協賛を決めたという。

 ルールは、キーパーを含めた7人制で1試合は10分。試合中の交代が自由、オフサイドなしなどが採用されている。また、チームごとに年齢層もさまざまであることから、今大会には50歳以上の選手がゴールを決めたときには2得点となる「Over 50 Goal Rule」、50歳以上が3人以上プレーする場合は、+1ルールが適用され8人でのプレーが可能になるなど、大会オリジナルのもの含まれていた。

得点を決めた選手を祝福する釜水レディースのメンバー

前年準優勝チームが豊富な運動量で他を圧倒!

 予選リーグ第1試合の釜水レディース対フロールは、両チームともチャンスを生かせず0対0のドロー。続く第2試合は、前回大会優勝のエスペランサと準優勝のアルティーが激突した。この試合は、開始早々にハーフウェイライン付近からエスペランサの選手が放ったロングキックが追い風も味方にしてゴールに吸い込まれる鮮やかな場面が見られた。しかし、アルティーもすかさず反撃し、50代のキャプテンがゴールを決め逆転に成功。このまま逃げ切るかと思われたが、エスペランサの50代選手がカウンターからゴールを決めて逆転し勝利を収めた。この勢いでエスペランサが決勝進出へ勝利を積み重ねるかと思われたが、続く釜水レディース戦で敗れ、フロール戦も2対2の引き分けに。一方、初戦で敗れたアルティーだったが、圧倒的な攻撃力を武器に2戦目は1対0、3戦目を3対0と勝利し、予選1位で決勝進出を決めた。

 残る決勝への1枠は、3試合で5失点も5得点を挙げたエスペランサが、勝ち点で並んだ釜水レディースを得失点差で上回り勝ち上がりとなった。

予選グループ第2試合 エスペランサ対アルティーは両チームの意地がぶつかる試合展開に

緊迫した決勝戦を制したアルティーが初優勝!

 予選リーグ後に行われた3位決定戦では、予選リーグで唯一勝利がなかったフロールが、試合後半に挙げた1点を守り抜き釜水レディースに勝利。

 決勝戦は、前回大会と同じくエスペランサとアルティーが激突。予選のように点の取り合いになるかと思われたが、序盤戦は一進一退の攻防に。そのなかで徐々に運動量の多いアルティーがペースを握り、試合時間残り4分で先制点を挙げる。その後も、追加点を狙い相手ゴールを攻めたアルティーがペースを握ったまま試合終了。1対0で第2回大会を制した。

 全試合終了後には、各チームから1人MIPが選ばれ、準優勝、優勝チームには賞品が贈呈された。優勝したアルティーのキャプテンは得点王にも輝き、「みんなで楽しくプレーできて優勝できたのでよかったです」と笑顔をみせていた。

 また、閉会式では協賛した山梨ダイハツ販売の中島健二社長が、「みなさんの素晴らしいサッカーを見させていただき感激しました。これからも山梨の女子サッカーを盛り上げていき、この大会が長く続くように協力していきたいと思います」とコメントを残してくれた。

3位決定戦で相手キーパーをかわしてゴールしたフロールの選手

前回の雪辱を晴らして優勝したアルティーのメンバー

取材・文/松野友克



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