第7回ママサカカップ大会リポート アルティーが大会史上最多タイとなる3度目の優勝を飾る

攻撃力の高いアルティーとFCフロールが勢いに乗る

 6月25日、鳴沢村の富士緑の休暇村内にあるフジビレッジにて「FCふじざくらpresents 第7回ママサカカップ Supported by 山梨ダイハツ」が行われた。

 本大会は、第2回から全世代の女子サッカーを応援している山梨ダイハツが協賛し、山梨県内の女子サッカーの普及ならびに振興を目的に開催されている。

 今回にはFCフロール、釜水レディース、アルティー、吉田ハーツの4チームがエントリーした。総当たりのリーグ戦を1試合15分で行い、勝ち点が最も多いチームが優勝となる。また50歳以上の選手がゴールを決めると2点という特別ルールも採用されている。

 1試合目は2大会ぶり出場のアルティーと、初優勝を目指す釜水レディースが激突。試合は序盤からアルティーがボールを支配。それでも守りを固めカウンターを狙う釜水レディースの前にゴールを奪うことができなかった。そして迎えた開始8分、左サイドからから相手守備陣を崩して攻めこんだアルティーの選手がミドルシュート。これがゴール左側に入り先制点を奪う。アルティーはその後も攻撃の手を緩めず、12分、15分と連続でゴールを奪って初戦を3対0で勝利した。

 続く2試合目は、こちらも初優勝を狙うFCフロールと、今回が初出場の吉田ハーツが対戦。こちらも序盤は一進一退の攻防が続き、両チーム得点を奪えない状況が続いた。そして試合時間残り5分となったとき、FCフロールが中央突破で相手ゴールへ攻め込むとオーバー50ゴールが決まり、2得点を挙げた。反撃をしたい吉田ハーツだったが、相手エリアに攻め込む場面も多かったが得点は奪えず試合終了となった。

圧倒的な攻撃力で初戦を勝利したアルティーの選手

攻守ともに最もバランスのとれた編成で初優勝を目指したFCフロールの選手

全勝同士の対決はアルティーに軍配!

 初戦を制したアルティーは、吉田ハーツとの試合でゴールラッシュを見せる。開始1分にゴールを決めると、その後もオーバー50ゴールを2回決めるなど6対0と快勝。一方、初戦を制したFCフロールは釜水レディースとの試合で開始3分に奪ったゴールを守り抜いて1対0で勝利した。

 勝ったほうが優勝となるアルティー対FCフロールの一戦。アルティーは引き分けでも得失点差でFCフロールを上回るという優位な状況だったが、あくまでも勝点を奪いにいく。初優勝へは勝利が絶対条件となるFCフロールは、相手の攻撃の起点となる選手を徹底マークし、そこからカウンターで得点を狙おうという作戦。アルティーは、ボールを支配する時間が多かったが、FCフロールの堅い守備に阻まれシュートまでつなげない状況が続く。しかし開始10分。コンビネーションから守備陣系を崩して左サイドからゴールを奪って1点を先制。オーバー50ゴールがあるため、FCフロールにも逆転の目はあったが、最後までゴールを割れず。試合は1対0のままアルティーの勝利となった。

 この日最後の試合は、釜水レディースが吉田ハーツを2対0で下し勝利で今大会を締めくくった。

 閉会式では、優勝したアルティーに大会オリジナルプラクティスシャツ、準優勝のFCフロールに、FCふじざくら山梨応援フェイスタオルを贈呈。各チームでMIP賞に選ばれた選手には、FCふじざくら山梨チームタンブラーの記念品が渡された。

 最後に大会スポンサーである山梨ダイハツの青木保取締役は、選手たちへねぎらいの言葉を送るとともに、「今後もこの大会を活発に盛り上げていきたい」と強い決意も語っていた。

 次回は秋頃に開催を予定。大会を追うごとにレベルアップが感じられるだけに、次回はどんなプレーが見られるか今から楽しみだ。

参加した選手たちに激励の言葉を贈った山梨ダイハツの青木取締役

優勝のアルティーでは、チームの得点源となった選手がMIPを受賞。「記念品をもらうためにチーム一丸となれたことが優勝につながりました」と笑顔を見せてくれた

過去最多タイの優勝を成し遂げたアルティーのメンバー

▼フォトギャラリーはこちら

取材・文/松野友克

totop