元気いっぱいの子どもたちの笑顔があふれる
女子サッカーチーム・FCふじざくら山梨と、全世代の女子サッカーを応援する山梨ダイハツがタッグを組んだ「サッカー教室プロジェクト」の第2回目が10月21日、甲府市の「認定こども園 くだま木もれびの家」で開催された。
参加したのは、園に通う年中組17人と年長組18人の子どもたち。コーチには、FCふじざくらの南條里緒選手、田中里穂選手、MINO選手の3人に加え、山梨ダイハツを代表して窪嶋利奈さんも参加。第1回同様に「サッカーの楽しさを知る、ボールに慣れる」を主体にして、複数のプログラムが行われた。
年中、年長共通で行われたのは、島渡り鬼ごっこ、ボールタッチ。ウォーミングアップも兼ねた島渡り鬼ごっこは、赤、青、黄の枠が用意され、指定された場所へ子どもたちが移動するというもの。コーチは鬼となり子どもたちを追いかける役割に。ここでは、コーチたちに捕まらないように必死になって走る子どもたちの姿が印象的で、足の速い子も多かったことからコーチ陣が翻弄される場面も多く見られた。途中からはカニさん歩きやスキップで移動するなどルールが加わり、違った楽しみ方でも子どもたちを満足させていた。
ボールタッチは、ドリブルだけでなく、手でボールを投げてキャッチしたり、合図と同時におでこやお尻でボールを止めたりと、ボールに馴染むプログラムが行われた。
子どもたちがコーチたちを翻弄!?
ウォーミングアップも兼ねたプログラム終了後には、年中組はドリブルシュート練習、年長組は複数のボールを使い、コーチと子どもたちとのゲーム対決が行われた。年中組では、シュートを決めて喜ぶ子どもたちの笑顔がとても輝いて見えた。年長組のゲームでは、サッカーを習っている子も存在感をアピールしていたほか、初めてボールを蹴った子も、ゴールを決めてうれしそうにしている様子が印象的だった。また、コーチのシュートを防ごうとする子どもたちの必死なプレーにも目を奪われた。
年長組のゲーム終了後、特別のFCふじざくら山梨の3選手がプレーのパフォーマンス。南條選手のシュートが大きく逸れるハプニングもあったが、軽快なプレーに子どもたちは大興奮だった。
コーチ役を務めた山梨ダイハツの窪嶋さんも、2度目とあって緊張感なく子どもたちと接していた。イベント終了後に話を聞くと「すでにサッカーを習っている子も多く、前回とは違う雰囲気が楽しめたのでよかったです」とコメントしてくれた。
また、参加した年長組の子どもからは「とても楽しかった」という言葉を残し、サッカーを習っているという男の子は「もっとうまくなって、成長した姿をコーチたちに見てもらいたい」と、意気込みを語ってくれた。
子どもたちがサッカーの魅力を感じ、ボールで遊ぶことの楽しさを再認識してくれるこのプロジェクト。ヤマスポではこの取り組みを今後も追いかけ、紹介していく予定だ。
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構成/松野友克