第4回ママサカカップ大会レポート 富士山の麓で世代を超えた女子選手たちの熱いプレーが続出!

4チームがオリジナルルールのもと、激戦を展開

 12月5日、鳴沢村のフジビレッジで「FCふじざくらpresents 第4回ママサカカップ Supported by 山梨ダイハツ販売株式会社」が行われた。

 山梨県内の女子サッカーの普及ならびに振興を目的としたこの大会。今年からは、全世代の女子サッカーを応援している山梨ダイハツが協賛に加わっている。4回目を迎えた今回は、第3回大会で初出場初優勝を遂げたヴァンクールの出場はなかったが、垂水レディース、フロール、アルティー、エスペランサの4チームと、第2回大会と同じ顔ぶれとなった。

 試合形式は、総当りのリーグ戦を行い、上位2チームが決勝を戦うというもの。第3回まで行われていた3位決定戦は実施されなかった。ルールは、キーパーを含めた8人制で1試合は12分。試合中の交代が自由、オフサイドなしなどが採用されている。また、今大会オリジナルとなる50歳以上の選手がゴールを決めたときには2得点となる「Over 50 Goal Rule」も継続。

 予選リーグ第1試合の前大会で4位から巻き返しを狙う釜水レディースと、2大会ぶりの出場となるフロールが対戦。試合は、交互にボールを支配する一進一退の工房が繰り広げられる。しかし、どちらも決定打を欠き、そのまま試合終了かと思われたが釜水レディースが、ラストチャンスを生かしてゴール。しかも50歳以上の選手がゴールネットを揺らしたため、2対0での勝利となった。予選第2試合は、前々回の覇者アルティーと2大会連続準優勝のエスペランサが激突。この試合は、攻撃力が武器のアルティーが試合を優位に進めるが、中盤まで得点を奪えず。エスペランサもカウンターなどで相手を崩すがゴールにはつながらなかった。そして試合時間も残りわずかとなったとき、アルティーの選手がミドルから華麗なシュートを決め1対0で勝利を収めた。

 この勝利で勢いに乗ったアルティーは、釜水レディースで勝利し、フロールとは引き分けたものの、2勝0敗1分で決勝進出を果たす。決勝進出残り1枠に入ったのは、2勝1敗の釜水レディースとなった。

終了間際にゴールを決め喜ぶ垂水レティースの選手たち

この日3ゴールと活躍したアルティーの選手

第2回覇者・アルティーが負けなしで2度目の頂点に!

 決勝戦は、アルティーと釜水レディース。ともに4試合目となるが、序盤から疲れを感じさせない激しいプレーを見せる。アルティーが運動量で圧倒するかに思われたが、釜水レディースも強固なディフェンスでシュートを防ぎ、そこからのカウンターで相手のペースを崩しにかかる。試合終盤、アルティーは右サイドから相手を崩して見事なゴールを決め先制。その後前がかりになった相手の攻撃も防ぎきり、1対0で勝利して2度目の優勝を成し遂げた。

 全試合終了後には、各チームから1人MIPが選ばれ、優勝チームには山梨ダイハツのロゴが入ったオレンジの特製ユニフォームが送られた。2度目の優勝したアルティーのキャプテンは「すごく楽しくプレーができました」と笑顔で今大会の感想を述べていた。

 また閉会式では協賛した山梨ダイハツの三村剛取締役が「みなさまのプレーを見てすごいなと感心しつつ、体を動かすことは本当にいいことだなと改めて思いました」とコメントを残してくれた。

 なお、この大会は、来年以降も継続して行われる予定だ。

第2回大会以来の優勝となったアルティーのメンバー

優勝チームのキャプテンに記念品を贈呈する山梨ダイハツの三村取締役

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取材・文/松野友克

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