サッカー

「なでしこカップ2022 Supported by 山梨ダイハツ」レポート　未来の女子サッカー界を担う小学生たちがサッカーの楽しさを改めて実感！

2022/11/08

午前の部は、圧倒的な攻撃力でふじざくら山梨JEが優勝

　10月29日、昭和町の押原公園人工芝グラウンドで、「なでしこカップ2022」が開催された。この大会は、山梨県内の女子サッカー普及振興の一貫として小学生女子選手の技術向上、健全な心身の育成を図るとともに、より多くの人にサッカーの魅力を知ってもらうことを目的に、2020年から実施。2021年からは、FCふじざくら山梨が協力、山梨ダイハツが特別協賛として参加している。3回目となる本大会には8チームが参加、4チームずつ午前と午後に分かれてリーグ戦を行った。

　午前の部では、メニーナ、韮崎SOG、Uスポーツソラーレ、ふじざくら山梨JEでの総当りリーグ戦が行われた。ここで強さを発揮したのは、昨年の午後の部で準優勝だったふじざくら山梨JE。Uスポーツソラーレとの初戦で、5対0と圧勝すると、韮崎SOG戦でも5得点、メニーナ戦にいたっては18得点と、攻撃力の高さを見せつけて無失点のまま優勝を飾った。2位には、初戦で敗れたものの、残り2試合で計14得点を挙げ、いずれも無失点と攻守にわたり選手が活躍したUスポーツソラーレが入った。

昨年準優勝に終わった悔しさを晴らしたふじざくら山梨JE

チームワークの良さが光り、準優勝に輝いたUスポーツソラーレ（青のユニフォーム）の選手

ウォーキングサッカーやサッカークリニックも実施！

　午前の部では、サッカー未経験者や低学年の選手たちが参加するウォーキングサッカーも行われた。ここでは、大会のサポートをしているFCふじざくらU-15、Camelliaの中学生たちも参加。リーグ戦とは異なる楽しい雰囲気に包まれていた。

　また、午前の部終了後には、サッカークリニックを開催。山梨県サッカー協会の指導者たちが、参加した選手たちにサッカーの魅力や楽しさを伝えていた

　サッカークリニック終了後には、午後の部に参加するチームも含めて開会式を実施。山梨県サッカー協会の渡辺玉彦会長が「選手の皆さんには、この大会に参加できることへの感謝を忘れずに仲良くプレーを楽しみ、こういう場を通じて、もっともっと上を目指して頑張ってもらいたいと思います」とコメントした。また大会スポンサーである山梨ダイハツを代表して三村剛取締役が挨拶。「山梨ダイハツではダイハツグループのスローガンである“Light you up”のスローガンのもと、地域の文化とスポーツに光を当てる一貫として、FCふじざくら山梨さんと一緒に女子サッカーを応援しております。選手のみなさんには、今まで練習してきたことを発揮できるように楽しんで試合をしていただければと思います」

指導者たちがボールと触れ合う楽しさを選手たちに伝えていたサッカークリニックの様子

選手たちに激励の言葉を述べた山梨県サッカー協会の渡辺会長

三村取締役は「2年連続で特別協賛をさせていただけることに感謝します」ともコメント

激戦となった午後の部は総得点差で甲府ガールズが2年連続優勝

　午後の部には、前年度優勝の甲府ガールズ、郡内東ガールズ、フォルトゥナ、連合チームのなでしこALL山梨が激突した。第１試合は甲府ガールズと郡内東ガールズ、フォルトゥナとなでしこALL山梨が対戦。甲府ガールズと郡内東ガールズの試合は、攻守にわたり互いにいいプレーが連続し、どちらも得点が奪えないまま引き分けに。一方、即席チームとは思えないチームワークの良さをみせたなでしこALL山梨が6対0で勝利を収めた。

　このまま、なでしこALLやまなしが勢いに乗るかと思われたが、連覇を目指す甲府ガールズが奮起。自慢のスピードを生かしたカウンターなどで相手の守備陣を崩して6対1でこの日初勝利。続くフォルトゥナ戦でも5点を奪って2勝１分とした。郡内東ガールズも、続く2戦を勝利して勝ち点で並び、得失点差も同じに。そこで総得点で1点上回った甲府ガールズが2年連続での優勝を飾った。

　攻撃力の高さを見せつけた2チームが優勝する形となった今大会。その中でも、懸命なプレーには指導者たちが「ナイスプレー」と声をかけ、選手たちもチームメイトと楽しみながらボールを追う姿がたくさん見られたことに、この大会の意義を改めて感じさせられた。