第20回ダイハツ全国小学生ABCバドミントン大会山梨県予選会レポート。練習の成果を発揮した精いっぱいのプレーで全国へ羽ばたけ!

77選手が各グループに分かれ全国を目指す

高橋礼華、松友美佐紀、桃田賢斗……。現在、世界のトップ戦線で活躍する多くの日本選手が、小学生時代に出場し好成績を残してきたのが「ダイハツ全国小学生ABCバドミントン大会」だ。毎年8月に開催される全国大会で、12月に開催される全国小学生選手権大会と並び、バドミントンを頑張る小学生の目標となっている。昨年は、山梨県代表の横内美音(当時小学6年生)が、女子Aグループ(小学5~6年生以下)で優勝したことで、県内でも大きな注目を集めた。今年も県内のクラブチームに所属する小学生77人が参加。各グループに分かれて全国出場を目指して熱戦を繰り広げた。

 

男女ともに実力者が全国への切符をつかむ!

注目は、5年生、6年生が集結するAグループ。女子では、昨年のこのグループで3位に入り、優勝候補筆頭と目されていた飯島千佳(6年・勝沼)が圧巻のプレーを見せた。初戦、準々決勝を圧勝した飯島は、準決勝で昨年Bグループ優勝の遠藤ひなの(5年・中道)と激突。初戦、準々決勝ともに6年生を倒して勢いに乗る遠藤に対して、飯島は前後に揺さぶる巧みなテクニックを見せつけ点差を広げていく。遠藤も必死に食らいつこうとするが、飯島は流れを渡すことなく2対0で勝利した。決勝も危なげない試合運びでセットカウント2対0と勝利し、全国大会出場を決めた。試合後、飯島に“安定した試合運びだったのでは?”質問すると、小さくうなずき「せらずにいけたと思います」と笑顔を見せた。全国大会への目標を聞くと「予選リーグを勝ち上がって、決勝トーナメントには残りたい」と力を込めた。

 

一方の男子A級は2年前の大会で、Bグループ優勝、全国大会へ出場した経験を持つ小田切侑斗(6年・甲府)が実力通りの力を見せた。決勝を含め戦った全4試合で1セットも奪われることなく優勝したが、「結果には満足していますが、準決勝でミスが目立ったので……」と、冷静に大会を振り返っていた。8月には自身2度目の本戦出場となるが、「前回出場したときには、相手が強すぎて何もできませんでした。だから、今回は1勝できるように頑張りたいです」と、2年前のリベンジに意欲を燃やす。

 

その他は、11選手が参加した男子Bグループでは下田侑(4年・中道)が下馬評通りの実力を見せ優勝。女子Bグループは、シード選手同士の決勝戦となり第1セットからデュースにもつれる激戦の末、田上夕莉(4年・鰍沢)が全国への切符をつかんだ。Cグループは、男女ともに参加者が3人で、総当たりのリーグ戦となったCグループは、男子が武田琉依(2年・勝沼)、女子は望月絆愛(2年・鰍沢)の2勝0敗で優勝した。なお優勝した6選手は、8月11日(日)~13日(火)に熊本県八千代市・八千代トヨオカ地建アリーナで開催される全国大会に出場する。

 

男子の各グループ優勝者。左から小田切侑斗(6年/甲府ジュニアバドミントンクラブ)下田 侑(4年/中道地区体育協会バドミントン部ジュニア部)/武田琉依(2年/勝沼ジュニアバドミントンスポーツ少年団)

 

女子各グループの優勝者。左から飯島千佳(6年/勝沼ジュニアバドミントンスポーツ少年団)/田上夕莉(4年/鰍沢バドミントンスポーツ少年団)/望月絆愛(2年/鰍沢バドミントンスポーツ少年団)

 

撮影/関根則夫 文/松野友克

 

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